知的財産のおすすめ本リスト(2020年末まで版)
いわゆる知的財産権の本もたくさんありますが、兎角初学者には敷居が高い分野なので、おすすめ本をリストアップしました。
変な思想に染まらず基本を押さえるというのがコンセプトです。
某大学で知的財産に係る特別研究員やってた経緯で、ビジネススクール学生くらい(教えたことがある)が読んでたらいい程度のチョイスになります。
・体系書としてのおすすめ「知的財産法入門(第16版)/土肥一史」
500頁以下の基本書で特許・商標・著作権・不正競争防止法をざっくり抑えるものととして一番いいと思います。研究者にオタクが居て古い版も集めている人(私は旧版は泣く泣くpdf化しました)がいるヤツなので、1冊だけで分かった気になりたい!とかならこれでいいと思う。
・著作権関係「実務者のための著作権ハンドブック(第九版) /著作権法令研究会」
ほぼ文化庁公式見解なのがポイント(Twitterでの熱い議論には向かないタイプのやつ)。2014年が最新版となっており今後のアプデが期待されるものの、普通にQ&A事例集が役に立つんじゃないでしょうか。最新版出して。
・不正競争関係「逐条解説 不正競争防止法〔第2版〕/経済産業省知的財産政策室」
公式見解シリーズ第二弾。例えば実務的な営業秘密としての認定を受けられるかどうかの判断実務とかは、下手な学術書より経産省のページ見たほうが早いんですけど、この本の各解説の引用元に読むべきガイドラインと判例がいい感じにまとまってるので、一冊持っとけばいいと思います。
ちなみに私は山本庸幸先生の不正競争防止法が一番好きです(ちゃぶ台返し)。
たぶんこの記事で他の皆さんが紹介しないのは土肥先生のやつくらいなので、あまり役に立たない記事かもしれません。